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2016年1月1日

ここでたわい無い話を書くようになって16年目、
今年もダラダラと続けてみようかと思うしだいです。

「継続は力なり」などといわれますが、
何の力も付いてないのはどうしたことか。
せめて文章力くらい、もう少し付いてくれれば助かるのですが。


社会に出てここで日記を書き始めた頃はまだ26歳、 夢と希望にあふれていた記憶はありませんが、若さはあったのでしょう。

それが今や40歳、「ベテラン」とか「いぶし銀」な言葉がしっくりきてしまう年齢なのですよ。

40歳にもなると、とにかく身体のどこかが痛い。
標準装備の腰痛に加え、朝起きてみればどこかが痛いのです。
治るよりも次の痛みの発生の方が早いのです。
心当たりのない筋肉痛なんてものにも、よくさいなまれます。

これが老いか。
俺は老いを得たのですね。

そんな人生の儚さを感じることができるサイト、『僻地』をよろしくお願いします。


1月26日

『007』という洋画があります。
子供の頃から知っているタイトルで、どうやら現在までシリーズ化されているようなのですが、観たことは無い。

・スパイ物であること
・主人公はジェームズ・ボンドという名であること
・ボンドガールと呼ばれるヒロイン役が毎回替わり、欧米では有名なのかもしれないが、俺はまったく知らない女優さんが演じていること
これらが過去、テレビの映画宣伝で得た知識です。


ミッション・インポッシブルとの違いは、まったく分かりません。
あれも学生時代の深夜に再放送してた『スパイ大作戦』しか観ていないもので。


俺も見たことが無いのですが、俺の知り合いの誰からも、「007を観たよ」という話を今まで一度も聞いたことがありません。
それでもこのシリーズは定期的に日本にやってきては上映されています。

ということは、日本でのヒット具合はイマイチですが、きっとアメリカやヨーロッパでは人気シリーズなのでしょう。

おそらく欧米で『007シリーズ』といえば、日本の『釣りバカ日誌シリーズ』的な位置づけなのではないでしょうか。

そういえば『男はつらいよ』でも「マドンナ」と呼ばれるヒロイン役を毎回別の女優さんが演じていました。
(観たこと無いんですけどね)


以上、観たことのない洋画の事を、観たことのない邦画を基に予想してみましたが、たぶん当たっていると思います。

スターウォーズと合わせて、死ぬまでに一つくらいは観てみるように、頑張ります。


3月12日

このご時世、老衰でぽっくりと眠るように亡くなる人などなかなかいないものです。
何故か。
それはもちろん老衰する前に何らかの大病によって命を落とすからです。
40歳も過ぎますと、人間というものはそんな大病のリスクも格段に増えていくのです。
ということで我が習志野市では、市民が40歳になる年に「大腸癌の無料検診」というサービスを行っています。

ある日郵便ポストを見てみると、習志野市役所からそんな無料検診の案内ハガキが入っていたのでした。
なぜ大腸癌だけなのか?
そんな事は知りません。
ハガキに大腸癌の検診と書いてあったのだから、大腸癌の検診だけなのでしょう。
(女性は乳癌検診も付いてます)


疲れやすく痛いところだらけ、運動不足な上にすぐ調子を崩す、 安静なのに常に満身創痍な「強靭」とは真逆な我が肉体。
にも関わらず前職のチェルノヴイリ社での健康診断以来、ヘルスチェックとは無縁なノーガード戦法。
さすがにこれではマズいと思うのと、無料検診のキャンペーン期間終了が間近にせまってきたということで、 慌てて検診を受けてみました。

受けてみたといっても、ただ検便を二日分とって病院に持って行っただけなのですが、
その結果が先日届きました。

結果、

『検便二日分ともに陽性!
  すみやかに精密検査を受けましょう』


これ、アカンやつや。。。


たまに逸話として聞いたりする死がせまってもその命が尽きるまで働きつづける人って、 何気にすごい精神力なのですね。
俺は速攻で休みましたとも。


まずは飛び込みで総合病院へ行き、問診やら精密検査の予約やら。

精密検査は最短で受診可能とされた三日後に予約。
病院からは検査に備えて必要な下剤やら下剤や下剤を渡されました。



検査前夜、まずは強力な下剤とやらを二本、水に混ぜて飲む。
さらに寝る前、毒々しく赤い2錠の下剤を飲む。
こうすると明け方頃から腹を下して、便が出るのだそうだ。
ただし、腹が痛くなり過ぎたら救急に電話しろなどと、何やら怖いことも言い含められている。


しかしなぜか、寝ている間にとくに便意をもよおすことも無く検査日の朝を迎え、いつものように目覚し時計の音で目覚める。
寝起きにトイレに入り、快便。
うん、普段と同じだ。

下剤の効かない身体なのか、普段から腹がユルいので下剤の意味が無いのか、謎である。
ともかく「検査当日の朝8時までに便が出なかったら病院に連絡しろ」と言われていたのですが、とりあえずそこは難なくクリア。


次に『洗腸液』というものを渡されている。
透明のパックの中に白い粉が入っており、そこに水を約2リットル注いで粉を溶かすと白く濁った液体になります。
これを1時間かけて飲み干すという指令だ。

そしてこれを飲み出すと便意をもよおすので、
「飲む」と「出す」をくり返すことで、腸内を空っぽにするのだそうだ。

そんな洗腸液を飲んでみると、スポーツ飲料のような味がした。
これなら飲みやすい。
胃の検査の際に飲まされるあの「ぬるいマックシェイク」ことバリウムとはえらい違いだ。

こちらはたしかに飲みだすと便意が来たのでトイレに通ったのですが、 トイレに通える環境下であればとくに苦はなく、2〜3時間ほどでトイレ通いも完了。

多くの知人から、大腸の精密検査は準備がつら過ぎると聞いていましたが、噂ほどの苦行ではなかった。


昼、精密検査では麻酔を使うので乗り物を運転して来るなということで、歩いて病院へ。

『検査用パンツ』なるものを購入させられて装着。
何が検査用かというと、お尻の部分に穴が開いている、人のプライドを刺激してくる作りである。

ベットに寝かされると看護師さんが
「点滴の針をさしますね」
と言いながら俺の右手をさすっている。

ずっとさすっている。

「刺すところが無いですか?」

「え。。えぇ。。。大丈夫ですよ。
 ・・・左手も見せてもらっていいですか?」


しばらくまた左手をさすっている。

ベテランっぽい男性ドクターが見守る中、看護師さんはついに意を決して

「じゃあ、ここに刺しますね」

プスリ


わずかな沈黙の後、

「ああ、腫れてきました。
  いったん抜きます」


ここでドクターにチェンジ。

こちらは決断力が上なのか、さっさと右手にねらいを定めて針を刺す。
刺した針をテープで固定すると、

「できましたよ♪」(なんだか妙に明るい声で)

点滴ひとつに一喜一憂しているように見えるが、大丈夫か?


この点滴には腸の動きを停める薬と麻酔が入っているのだそうだ。
これからケツにカメラをぶち込まれるわけで、
麻酔で痛みや感覚をマヒさせてくれるのだろう。
それにしては今、肛門付近に塗りたくられているゼリーの感覚があまりにも明確なのですが。。

そしてついにキタ。
ケツに何かが突っ込まれた。
たぶんカメラを通すための管のようなものなのだろう。
気持ちが悪過ぎるのですが、麻酔効いてますか?
それとも麻酔の狙いはもっと違うところにあるのですか?

モニターに腸内の様子が映し出されている。
一瞬、気になるものも映ったりしたのですが、気持ち悪さに耐えている俺はいまそれどころではない。
すべてのオーラをケツに集中して耐えている。
「波」的なものが出そうなくらいのオーラを集中しているが、むしろ「波」的なものが出ないように必死なのです。

事前に言われていたのは、
癌が無くともポリープが一つでも見つかれば、その場でポリープを潰して1泊入院ということ。


なんとか耐え抜いてボロ布のように横たわる俺にドクターは、

「ポリープは無かったですね」

「。。。いや、癌は?」

「ああ、癌も無かったですよ」


はい助かった!


「麻酔が効いていて下半身に違和感があったり気分が悪ければ、休憩してから帰ってください」
と言われたものの、麻酔感は相変わらず無いので即帰還。



翌日、担当の医者から精密検査の結果を告げられた。

「何も異状は無しです」

検査にてカメラが撮影した腸の写真も見せてもらえた。
その中に検査中に気になった異物が写っている。
深緑の豆状のものがその存在を主張しているので、これは何かと聞いてみた。

「歳を取ってくると腸の内側にくぼみができたりして、そこに便がすぽっと入っているんですよ」

永遠に動きそうもない不動の安定感を見せるこの豆状の便は、放置して大丈夫なのだろうか。
ってかコイツ、いつから居るのだろう。

検便が2つとも陽性だったことについては、
「検便が2つとも陽性だと何かありそうなものではあるのですが、 少し充血している箇所が在るので、その血で陽性となったのでしょう」
はぁ。。そんなものですか。。


しかしまぁ、30歳の時には肺癌の疑いをかけられ、40歳の今回は大腸癌の疑い。
キリの良い歳に中ボス戦のように仕掛けてくるの、やめてもらえませんか。


3月18日

学校行事に父親が来たという記憶がないもので、子供の卒園式や入学式に父親は行かないものだと思ってましたが、 今のご時世は違うのだそうですね。

父親もそのての行事には参加するのが当たり前という。
パラダイムシフトなのですよ。

そこでタロウの幼稚園卒園式に行ってきました。
と、ここまで書いてみたところで、入園式にも行ったのを思い出しました。


今時の幼稚園ってのは公立でも侮るなかれ、園児たちの出し物では次のようなNHKの歌謡ショーを彷彿とする進行で展開されました。

卒園生の歌
   ↓
卒園生の言葉(1人ずつ持ち回りで台詞を話す)
   ↓
卒園生の歌(2曲目)
   ↓
卒園生の言葉
   ↓
卒園生の歌(3曲目)
   ↓
年少生への言葉
   ↓
年少生の歌
   ↓
卒園生の歌

よく幼稚園児にこの流れを憶えさせたな。
自分の時にはこんな出し物的な何かをした記憶が全くありません。


特に俺とヨメ様を感動させたのがですね、タロウが式の間、大人しく座っているのですよ。

そんなのは普通な事なんて言ってはいけません。
入学式で早くも先生に連行されたのをはじめ数々の問題行動から、ヨメ様が先生に呼び出されたこと数知れず。
よその保護者に謝りたおしたこと数知れず。
そんな落ち着きとは対極を生きてきたタロウが、今日はジッと座っているのですよ。
そらヨメ様も泣きますわ。

つい先日、お誕生日会という幼稚園のイベントを台無しにしたばかりなので、たまたま大人しかっただけの可能性が大ではありますが。


3月25日

つくねとハンバーグの違いとは何でしょうか。
いや、大して興味は無いので、べつに誰も教えてくれなくて結構なのですが。


さて、タロウの通っていた幼稚園に先日、かなりローカルな局のニュース番組がロケにきたそうです。
そのニュース番組での特集コーナーがオンエアされるということで、見てみました。

園の説明のナレーションが入ったあと、
「将来の夢は?」というテーマで質問された園児たちがカメラに向かって答えています。

まず最初に
「自動販売機にジュースを入れる仕事!」
と答える見慣れた顔の園児が映りました。
ニュースを見ながら俺の横で飯を食ってる園児と同じ顔です。

夢のスケールが極小すぎて、つかみに使われています。

ちなみにトリは、予想通り「宇宙飛行士」と答えた子でした。


その後、隣の小学校の五年生が訪問してきて園児たちと交流した模様の映像に。

お兄さんにボールの投げ方を教えてもらっている園児が映っていますが、
これまた俺の横で食べこぼしたウインナーを3秒ルールで拾い上げて口に入れようとしている園児と同じ顔です。

あまり出来ない子の方が、テレビ的に使いやすいのでしょうか。


あと五年生のお兄さま、
丁寧な説明の甲斐なく、タロウはいまだまともにボールを投げれません。。


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