馬連の武ながしなら馬単で横山流しの方が数10倍オイシイ
 
「とりあえず武豊から流す。」
何とも聞きなれたフレーズであはありませんか。
ウチのヨメですら、先日競馬場に連れて行った時に同じような事を言ってました。
なるほど、素人が最初に知る競馬の知識は『武豊は勝つ』なのだろう。
あながち完全に間違いって訳ではなく、むしろジョッキーの中ではダントツに勝ち星が多いってところが我々穴馬券を求める者としてはタチの悪いところなのだが、
まぁ、勝ちが多い1番の理由は、ほぼ毎回有力馬に乗っているからである。
腕が良いんなら人気薄に騎乗して勝ってくれればいいのにと思うのが穴派の常だが、残念ながら競馬界のしくみではそうはならない。
そう 早い話、「武豊を買えばある程度の確率で来るが、当たっても低配当」ということである。

じゃあ武豊以外に高確率な人っているの?
安藤なんかもよく勝ってそうだけど武豊ほどじゃないんじゃないの?
なんて話になるのだけど、
G1という条件に絞れば武豊に匹敵する確率を持ち、武豊より数倍オイシイ騎手がいる。


G1ともなると購入せねばという使命感すら沸く競馬中毒者が2人も居れば、月曜には反省会なりレース回顧が自然と行われる訳だが、 多分に漏れず私も月曜には会社の相棒とそんな話題になる。
そして何度となく発せられたセリフ、それは「ディープインパクトが強い」でも「ペリエのブーツの裏にはプロペラでも付いてるんじゃないの?」でもなく、
「また2着は横山かよ!」である。

横山とは横山典弘ジョッキー。
有名馬でいえばブラックホークやツルマルボーイやセイウンスカイに乗ってた記憶がある。
G1で勝ってるイメージはほとんど無いが、いつも2着な気がするくらい2着が多い。

そんな訳でここ2005年と2006年(11/25現在まで)の武豊と横山典のG1成績(中央成績のみ)を調べてみた。


2005年
レース名 武豊着順 横山着順
フェブラリーS 15
桜花賞
皐月賞
天皇賞・春 11
NHKマイルC
オークス 13
ダービー 未出走
安田記念 12 未出走
宝塚記念
スプリンターズS 13
秋華賞
菊花賞
天皇賞・秋 15
エリザベス女王杯 未出走
マイルCS 17
ジャパンC 11
ジャパンCダート
阪神ジュべナイルフィリーズ 14
朝日杯FS 未出走
有馬記念

2006年
フェブラリーS 未出走
桜花賞
皐月賞
天皇賞・春
NHKマイルC
オークス 競争中止
ダービー 14
安田記念
宝塚記念
スプリンターズS 未出走 未出走
秋華賞 13
菊花賞
天皇賞・秋
エリザベス女王杯 未出走
マイルCS 未出走

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連帯率 複勝率
武豊 18 .265 .382 .471
横山典弘 13 .000 .308 .500

勝ち星は武が9で横山が0と勝率で絶望的な差があるにもかかわらず、
連帯率となると武.382に対し横山.308とかなり迫るものがある。
そう、横山は2着が異様に多い。
武だと馬連で流さないといけないが、横山なら馬単2着ながしで買える。
しかも武の勝ちはディープインパクトの3冠など人気馬がほとんどなのに対し、横山はそれほど人気馬には乗っていない。
これだけでもG1ならとりあえず何も考えず2着付けで横山騎乗の馬を抑えておく価値があるというものだ。

ちなみに3着以内という条件なら、5割で武豊の複勝率を上回る。
2回に1回は来るんだから、3連複を買う人はもう常に買い目に入れとけって感じすらする。

とまぁ色々書いてきたが、某サイトにて横山ジョッキーの2000年以降のG1成績が載っていた。。。
[3.23.9.61] 勝率3.1% 連帯率27.1% (2006年11月まで) だそうです。
すごく偏ってます。やはりこの法則は使えそう。
 

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