出世レースについて語る
 
「出世レース」という単語を耳にした事があるだろうか。
GTの勝ち馬やGTレースの上位常連馬の過去のレースをさかのぼってみると、 なぜかある特定のレースを経験している事が多いというそのレースというのが出世レースである。

とはいえ むかしの京都新聞杯やNHK杯、最近のスプリングSや京都大賞典のようなGTのトライアルやステップとなるレースは出世レースとは言わない。
言うまでもなく誰でも分かるからだ。

じゃあ何が出世レースかというと、少なくとも俺が思っているのは
エリカ賞とラジオたんぱ杯2歳S。
どちらも2歳戦、エリカ賞はただのオープン戦だし、ラジオたんぱ杯は朝日杯の陰に隠れたさほど注目もされないレースだ。
しかし、過去のこの2つのレースの上位馬を書き出してみると、

●エリカ賞
  2003年 1着キングカメハメハ(NHKマイルC、ダービー)
  2002年 1着アドマイヤグルーヴ(エリザベス女王杯)
  2000年 1着クロフネ(NHKマイルC、ジャパンカップD)
  1998年 1着アドマイヤベガ(ダービー)
  すこし古いところでいくと、
  1994年 1着タヤスツヨシ(ダービー、皐月賞2着)
  1995年 1着エアダブリン(ダービー2着、菊花賞3着、宝塚記念3着)
  1992年 2着マーベラスクラウン(ジャパンカップ)


●ラジオたんぱ杯2歳S
  2003年 1着コスモバルク(皐月賞2着、ジャパンC2着)、3着ハイアーゲーム (ダービー3着)
  2002年 1着ザッツザプレンティ(菊花賞、ダービー3着、ジャパンC2着)
  2001年 1着メガスターダム(菊花賞3着)
  2000年 1着アグネスタキオン(皐月賞)
        2着ジャングルポケット(ダービー、ジャパンC、皐月賞3着、天皇賞(春)2着)
        3着クロフネ(NHKマイルC、ジャパンカップD)
  1998年 1着アドマイヤベガ(ダービー)
  1997年 2着キングヘイロー(高松宮記念、皐月賞2着、マイルCS2着、etc)
  1996年 1着メジロブライト(天皇賞(春)、ダービー3着、菊花賞3着、etc)
  1995年 1着ロイヤルタッチ(皐月賞2着、菊花賞2着)
        2着イシノサンデー(皐月賞)
        3着ダンスインザダーク(菊花賞、ダービー2着)
  1994年 1着タヤスツヨシ(ダービー、皐月賞2着)

どの馬も後にGTで活躍しており、出世レースとしての要素が充分なのではないか。

これを知ったからといって今後この2レースを当てる事が出来るわけではない。
役に立つのはこの2レースの結果が出て以降である。

とくにラジオたんぱ杯の勝ち馬はクラシックで上位、トライアルではほとんど勝つという実績から、
この記事を書いている2005年1月3日現在でいうと先月のラジオたんぱ杯で連帯したヴァーミリアン、ローゼンクロイツあたりが2005年のクラシックのトライアルあたりに出てくると、軸としてかなり信用できるというわけだ。

今回挙げた出世レースはあくまで俺が勝手に出世レースに認定したものであり、
この他 札幌2歳ステークスあたりもイイ線をいってると思う。
 

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