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7月1日

朝目覚めて窓の外を覗いてみれば雨。
想定どおりではありますが、窓を閉めきると暑い時期でもありますので、少し窓を開けて網戸から風を入れようと試みておりますと、横殴りの雨になってきまして断念。

昼食も済み、リビングでゴロゴロと無為に過ごします。かの伊達政宗公は妻以外には決して寝ている姿を見せなかったといいますが、俺には無理。自堕落な父親の姿を子に晒しているのです。

時刻がまもなく14時になろうかという頃、ふと横浜スタジアムの状況を確認してみる。とうぜん雨で試合中止になっているであろう状況の確認なのでしたが、スタメンが発表されています。
『え、やるの?』
ナイターで行われる神宮球場の試合のチケットを持っている俺としては、大雨の中で試合が行われるよりも、いっそ中止になって料金の払い戻しをして欲しいのです。

重力と戦いながら立ち上がり、窓の外を見てみると、一面の曇り空ではありつつも雨が上がっています。

「これは中止にならない」

慌てて準備をして、ジローと共に神宮球場へ行ってきました。


試合が始まった途端に雨も降り始めたあたり、天気予報は外してくれませんでしたが、最後まで試合は続けられました。
1回に3点獲って、以降はほぼノーヒット。盛り上がる展開は無く3対2で逃げ切り勝ち。
今年は敗ける確率の方が圧倒的に高いスワローズの観戦で勝ったのだから、満足すべきなのでしょう。

ジローはプロ野球観戦で敗け知らず。そういえば俺は、中学生の頃に友達に甲子園へ連れていってもらって以来、プロ野球観戦は7連敗スタートだった。
普段の子供を見ていて「持っている」とか「運がある」なんて思ったことは無いけれど、俺と相対的に比べてみれば、前途は明るいのかもしれない。


7月3日

「野球を観に行こう」そう思ったら、大阪に住んでいた俺は電車で甲子園まで行き、ビジター側外野席の当日券を900円で購入して観戦した。平成の初めの頃の話だ。

年月を経て入場料は少しずつ上がっていき、平成の終り頃には2000円を越えるくらいの値段になっていた。千葉に移住したので甲子園ではなく神宮球場で観戦できるようになった。

この値段は外野席の値段です。声を出して応援したい俺は、球場では外野席に入るのです。プロ野球ではバックネットから遠くなるほど席料が安くなる傾向があるので、バックネットからは最も遠い外野席の料金設定は相対的には安い席です。

何の話をしたいのかというと、最近の野球場の入場料が高いのです!
コロナ騒ぎが落ち着いて、数年ぶりに確認したチケット価格が残念過ぎたのです。

神宮球場には外野指定席Bという席がありあす。
各座席には初期価格というのが設定されていて、外野指定席Bの料金は
カテゴリー1:2600円
カテゴリー2:2900円
カテゴリー3:3200円
となっている。

同じ席なのに、このカテゴリーってのは何だ? と、思って調べてみると、
平日で翌日も平日・・・カテゴリー1
休日で翌日は平日・・・カテゴリー2
翌日が休日・・・・・・カテゴリー3
要するに、一般の人が球場に行きやすい日ほど高くするという、足元を見た料金設定なわけです。

ここまではまだ許容できる範囲ではあります。ところが、ここからさらに、ダイナミックプライシング(価格変動)なるルールにかけられているというのです。
これはAIがビッグデータから需要予測を行って、チケット価格を変動させる仕組み。
昨今のチケットはヤクルトスワローズに限らず、他球団や他スポーツ、コンサートのチケットでも適用されていることが多いのだとか。

しかしこのAIによる変動、初期価格を中心に微妙に増減する形の変動ならまだよいのですが、実際には増加して、その増加幅が異なるというだけなのです。

例えば今度の土曜日の読売戦を見てみると、外野指定席Bの料金は「6400円」となっている。初期価格の2倍である。家族4人で観戦したいのなら、8人分の金額を払えというわけだ。もはや団体料金である。

その次の土曜日の阪神戦の外野指定席Bの料金は「4800円」初期価格の1.5倍でした。

ダフ屋や転売屋の排除を唱えておいて、公式が同じようなことをしているようにしか見えない。少なくとも週末に頻繁に観に行くということはできませんな。


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