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7月10日

この春、タロウが枝豆を栽培すると言い出した。
栽培した豆の一部を少し残しては植え直してゆけば、一生枝豆には困らない自給自足が完成するのだと力説された。

毎年枝豆を大量摂取する我が家で自給自足はあり得ないと知りつつも、子供が珍しく意欲を見せているのだから、協力せねばならぬのです。
とはいえ、我が家の面々は園芸や栽培といった分野には疎いもので、とりあえずタロウと共にホームセンターへとくり出して、安価な鉢と土、そして枝豆の種を買ってきた。

そんなこんなで、この春に植木鉢へと蒔いた種は芽を出し、葉を増やしながら順調に背を伸ばしていった枝豆。ふた月が経った頃には小さな実を付けたのです。

ところが、そんな実が次第に膨らんでいき、我らのよく知る枝豆の形状へと近づくにつれて、枝豆たちの姿に大きな変化が現れてきました。
全体の緑の色がだんだんと薄くなってきたかと思えば、葉が下から次々と枯れてゆき、やがて茎のてっぺんにぶら下がる実を残して、終いにはこうなりました。



一本育て上げて実る枝豆が一房か二房。
とても生産効率が悪く見えるのだが、こういうものなのだろうか。
(スーパーで見かけた茎付きの枝豆には、たくさんの房が付いていた記憶があるが……)


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