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4月5日

『令和』になりましたね、新元号は。

先月、私の予想した元号が『建和』でしたので、ハズレです。

『令』の字が元号初登場とのことで、もうこの時点でハズレが確定でした。過去に使われたことがある字から選んだので。

逆に、過去に使われたことがある『和』の方は当てています。
我ながらこれを拾えたのは凄いと思いながらも、結果としてはただのハズレ。
いつもの競馬と同じような外し方だなと思った。


4月19日

マクドにて。近くのテーブルに座っていた女子高生の一人が、落ち着いた口調で
「マジ キレる」
って言ってた。
今日一日で聞いた言葉の中で、最も冷静なセリフだと思った。


ついでにヨメ様が千葉に越してきた頃、幼稚園の若いお母さんに
「超 ウケる」
と言われて怖かったと言っていたのを思い出した。
理由は、ぜんぜん笑ってなかったから だそうだ。

「超ウケる」を日本語に翻訳すると、「すごく笑ってしまう」である。 これを笑っていない人に言われるのだ。
いうなれば、目の前にいる汗だくの人が「寒すぎる・・」と言ってくるようなものである。
そりゃ怖いだろう。


4月21日

某試験のため、会場に指定された大学へ行った。初めて降りる駅に初めて訪れる大学でした。

正門から入ると、磔にされている裸の人の銅像がお出迎え。
ただ、俺のイメージする磔られ方ではなかったので、もしかすると例の聖人ではないのもしれない。

それでも西洋宗教系の大学なのかなと考えながら、今どきの小綺麗な校舎を二階に上ると、阿修羅像が展示してあった。

さすが大学。和洋折衷、神仏クラスの大物から、多様化に対応している。パズドラみたいな学校だった。


5月1日

改元で世の中は大晦日のような雰囲気。
テレビを点ければ、平成を振り返るか、皇室の特集番組ばかり。
平和を願って行動を続けた平成天皇との対比で、戦争指導をしたかのように昭和天皇を扱う番組を見ると腹立たしいのですが、日本全体的に祝賀ムードなのは良いことですね。

ケーブルテレビに替えてみれば、テレ朝チャンネルで平成仮面ライダー200話放送なんて企画をしてたりして、斜めな切り口ながら、やっぱり平成を振り返っております。

そんな平成から令和へと時代が変わるまであと30分ほどという厳かな雰囲気の中で、ヨメ様がハガキを一つ見付けました。
ぺりっとめくって内容を読んでみると、運転免許証の更新の案内でした。更新期限がとっくに切れていましたが。。

平成の土壇場に免許の失効という、なかなかの大きさの傷を負いました。

なにかにつけて、気持ち良くは終われないものです。


5月6日

年に3回、大型連休の最終日というのは毎度、後悔と憂鬱で胸の中が何だかこうグチャグチャな感じで過ごすので、休まらない。

心が乱れてしまうほど、今の仕事がツラくて嫌なのではない。働くことが嫌いなのだ。(キッパリ)

今回のゴールデンウィークはというと、
連休前からすでに痛かった口内炎が、いまだに健在。
そして、連休初日から喉が痛くて身体がダルい状態がいまだに継続中。むしろ喉の痛みは悪化している。

身体の内外に精神と、満身が地味に蝕まれており、むしろ働いていた方がマシにさえ思えてきた。


6月30日

とあるビルにて。
窓から外を眺めると、高速道路の鉄柱に白い鳩が停まっていた。  正確には、停まっているというよりも、体を伏せてがっつり休憩に入っているように見えた。

2時間ほど経過し、またトイレにいこうと廊下を歩きながら窓からの景色を見ると、相も変わらず鳩が居座っていた。

俺はというと、老いを前にして、無為に時間を過ごしてしまっている自分に、「こんなことでいいのか?」と思うことがある。  とはいっても、何をすれば満足感や安心感を持って生活を送ることができるのかも分からず、やはりダラダラとした生活を繰り返してしまっている ことへの無念さというものを抱えている。
それなのに、人よりはるかに短命のはずの鳩が、ずっと同じ場所でダラダラしているのだ。
他人(他鳩?)事ながら、本当にそれでいいのか?と心配になって、こちらがソワソワしてしまう。

「お前ら、一日の価値が人間の十倍くらいあるはずなのに、そんなふうに何もせずに過ごしていて大丈夫なのか? 元気に飛び回れるうちに、もっと何かやっておくことはないのか?」

そんな窓ガラスを挟んでの、テレパシー的な俺の語りかけを、鳩が受信することはなかった。


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