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10月17日

とりあえず、人が食べる漫画か、人が食べられる漫画を描いとけば、今は売れるらしい。

『進撃の巨人』がヒットして以来、デカい生物に人が襲われる漫画が増えた。
増えたといっても大量なわけではない。
さすがに二番煎じ感が強く出てしまうからだろう。
少なくとも作者は進撃の巨人を読んだはずだ。


それよりも増殖しまくっているのが、グルメ漫画だ。
べつにグルメ漫画は新しいジャンルでもなく、クッキングパパのようなグルメ漫画が細く長く続いていくものでしたが、 最近の漫画コーナーはサラリーマンが毎話昼飯を食ったり、OLが毎話居酒屋に行ったりする漫画を皮切りに、 色んなシチュエーションや世界設定で飲み食いするだけの漫画であふれています。

本当に食うだけなのかと、本屋に置いてある試し読みの小冊子でいくつか読んでみましたが、食うだけでした。
周りに買っている人が一人も居ないのすが、需要と供給のバランスが壊れているとしか思えない。


10月18日

旧作のエイリアンを観た。
ほぼ40年前の作品だ。
高校生の頃に観たことがあるが、すっかり内容は忘れていた。

蛍光灯な宇宙船の廊下の電灯
ブラウン管なマザーコンピュータのモニター
タイプライター風なキーボード
昭和時代から見た未来は、平成の今現在から見ても未来なはずなのだが、古くさえ感じてしまうから面白い。
まぁそんな細かい齟齬は、未来では王政復古的なレトロブームが起こったのだとでも言っておけばすむ話ですが。

エイリアンといえば俊敏なイメージがあったが、どうやら本作で登場するエイリアンは動けないらしい。 (劇中では動いていることにはなっているのだが)
精工に作られているものの、そうとう重くなってしまったのだろうか。
なのでカメラワークで、いつの間にか後ろに立っていたという描写がほとんどだ。
尻尾と口から出てくる小さい口だけが可動する。


見どころは、
猫を探しに出て見事な死亡フラグが立つ男。
そのままシャトルで脱出すればいいのに、わざわざ母船の爆破しようとして酷い目にあう主人公。
シャトル内の壁になぜか横向きに詰まっているエイリアン。
そんなところです。


11月25日

タロウと山に登ってみた。
特に登山の趣味は持っていないので、最初から山に登るつもりで企画して登るのは、小学生の頃の遠足以来だ。
(銅像を撮りに行ったら山に登る羽目になったことは何度かあるが)

場所は前日の夜中に選んだ。
ネットで「ハイキング 千葉」と検索すると、「初級」などのワードと共に、鋸山という所がたくさん出てきたので、そこでいいやという選考基準です。

俺の外出にしては珍しく快晴の空模様でして、房総半島を走る電車の時点で窓から富士山が見えています。
東京より千葉の方が遠いはずなのに、東京からたまに見える富士山より大きくはっきりと見える。
海面から立ちのぼる何かがレンズ的な何かになって云々云々みたいな、理系の人にしか分からない自然現象が発現しているのだろうか。



初級というだけあって七割が階段状の、子供でも登れる小さな山。
途中で道を間違えて、難易度が跳ね上がったりもしたが、無事に山頂近くまで行くと料金所が在った。

山頂にロープウェイの駅が在るので、歩いて登って、ロープウェイで降りてこようと、子供と決めていたのだが、山頂に行くには通行料金を払ってこの関所の門をくぐれということらしい。

中世の坊主みたいなことをする。
(中世の坊主どもは、あちこちの公道に勝手に関所を作って、通行人から金をむしり取っていた)

大人1人、子供1人で千円払って関所を通った先のロープウェイ駅で、また乗車料金をとられるのだ。
駅側にも山門が在り、逆のルートで来た人はそこで通行料を取られるのだろう。
これはなかなか酷だ。
先に歩いて登ってきた場合、関所が気に入らなければ引き返すという選択肢があるけれど、何も知らずに先にロープウェイで登ってきた場合、関所で通行料を払うか、乗車料を払ってロープウェイで引き返すしかない。

俗世を離れて自然の中を訪れたつもりだったが、何事も先立つものは金という世知辛いものを見た我が子だった。


12月6日

飲み仲間がいない。

どうもIT業界というのは、営業マン以外は酒を飲む人が少ないように感じる。

大阪での前職の頃も、平日の会社帰りに飲みに行くといえば、営業の若手か父親がほとんどで、技術者といわれる人とは飲む機会が少なかった。
東京で働く今もそう。
仲の良い人はできるが、みな酒を飲まない。

何故だと言いたいが、数の比率では俺の方が異分子、淘汰される身なのです。

鳥貴族はいつも人でいっぱいだ。
だがあそこにIT技術者は居ないのだ、俺も含めて。


じつは俺が嫌われているだけで、本当は全員酒が飲めるという可能性については、触れないでおく。


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