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10月8日

猛禽類が低空を飛んでいる。

猛禽的には高い所を飛んでいるのだけど、俺の方が標高を上げてきたので、この猛禽との距離が詰まったのだ。

『ロマンの森』という房総半島のほぼ中心に存在する謎のパラダイスに行ってきた。
とはいえ猛禽類と触れ合う場所ではなく、山を拓いて造った何となく手作り感を醸し出すアミューズメントパークなのです。


以前からタロウは、夜空に広がる星を見たいという望みを持っている。
 ・幼稚園の頃のお泊まり保育
 ・スイミングスクールでの長野キャンプ
過去2度の星空チャンスを雨で流した彼に再度の機会をと、実家以外への初の家族旅行を決行したわけです。


もちろん今回も雨でした。。。


関東はもう6週間ほど、土日ともに雨が降らないという週は存在せず、 今週にいたっては土日両方とも雨というね、もう少々週をずらしたところで助かりようの無い絨毯爆撃です。


アスレチックや子供SLといった目玉アトラクションが雨天中止となっている中、 なぜかスワンボートは通常運転だったもので、乗ってみました。

この天候でボートに乗ろうというモノ好きは他に居ないようで、従業員には「時間を気にせず乗ってきてよい」とまで言われましたが、 雨の降りすさむ水面を見ていると、ただただ時化(しけ)の中の出航です。

風向きに対して側面を見せると、雨が降り込んできます。 真ん中に座っていた俺以外、靴がずぶ濡れとなり、ヨメ様はここで戦意喪失。


2日間こんな感じで帰ってきました。

明らかに運を持ち合わせていないタロウにいつか星空との出会いは訪れるのだろうか。


11月23日

タロウは最近、キノコにハマっている。

図書館ではキノコ関連の本を借りるし、
本屋でもキノコ図鑑を立ち読みしていた。
頻繁にキノコ談義を持ちかけてくる。
広告の裏紙に『こども しんぶん』なるものを連載し、キノコに関する豆知識を披露してくる。

運動好きで活発な成長とは程遠いが、何かに興味を持つのは良いことだ。


そんなある日、千葉の神社に家族でぶらりと行った。
ふと見た木陰にたくさんのキノコが生えていた。

    

砂利から大量のキノコが。 


これはとすぐにタロウを呼び、ここに本物のキノコが生えていることを教えてやった。


「怖いーー!!」

全くキノコに近寄ろうとしないタロウ。

本物は気持ちが悪いから近づくのも嫌と言いはり、
しまいにはキノコの近くを通る時は目をつむるから手を引いて歩いてくれとまで言い出す。

日頃のあのフリは何だったのか。

久しぶりに本場のキレイな
「何でやねん!」が口から出た。


12月17日

歳を経るにつれて月日がぐんぐん加速してながれていくわけですが、 今年も早くも終わりが見えてまいりました。

近所の団地に壁の在る広場を見つけた。
これが今年の数少ない収穫の一つです。

     的まで書いてくれている優れもの。 


なるべく毎週、土曜になると壁にボールを投げに行くようになった。

投げているうちに、手首のスナップ、肘の出し方、腰のひねり方など、自分の中で投球時のチェックポイントが出来てきた。

そんな事を続けているうちにコントロールが定まってきた。
球速も上がってきているのではなかろうか。

ただ、この投球力には使い道がない。
千葉には野球どころかキャッチボールする友達すら居ないし。

いつも壁から家への帰りに思う、
「壁との出逢いが30年遅かった。」


そして今、確信していることがある。
日本の野球レベルをさらに底上げしていくには、日本のそこらじゅうに壁を造るべきだ。
副作用でサッカーあたりも強くなるかもしれない。


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