朝目覚めますと、「お腹が痛い」とのヨメ様。
「お腹が痛い」とは、彼女がよく言っておられる言葉なもので、その痛みというのが普段の痛みとは異なる産気づいたような痛みなのかと 聞いてみたが、それはまだよく判らないのだという。
そこで、長男の生まれた時のことを思い返してみる。
そう、あの日もたしか日曜日だった。
朝から陣痛が始まりましたが、痛みの周期は最初は1時間おきくらい。
連絡した病院からは「まだ来るな」と言われた。
そんな痛みの周期もだんだんと間隔が短くなっていき、夕方になってやっと病院へ。
さらに病院でも病室で待たされて、分娩室へと入ったのは日付が替わる頃でした。
こういう経験を踏まえてみると、そう急ぐ事態でもないかとも思いまして、 とりあえずトイレに籠って金杯購入など。(1月5日は金杯の日ですからね)
ところが、この間にヨメ様の方で病院に連絡をとったところ、
「病院へ来てください」
と、言われたそうな。
「ギリギリまで来るな」
と、言われた前回とはえらい違いなのです。
そんな訳で、実家に車を借りに行き、家でヨメ様と王子を乗せて、いざ産婦人科へ。
到着したのは午前の10時過ぎだったろうか、さっそくヨメ様は2階で診察していただけるとのことで、看護師さんに連れられて移動。
俺と王子はというと、休診日なので通院患者の居ない薄暗い1階の待合室でしばらく待機。
そして、15分くらい経っただろうか。
「病室の準備ができましたので、2階のお部屋に荷物をどうぞ」
そんな言葉に促されるまま荷物を置くと、お次は
「では、こちらで手を消毒して、あそこのドアへ入ってください」
と促され、言われた通り消毒液を手にこすり付けて部屋へと入った。
てっきり診察の結果を一緒に聞かされるのだと思って入ったその部屋だったのですが、目に入ったのは分娩台で頑張っているヨメ様。
そして看護師さんの
「ほら頭が出てきたよ! もう少しだから頑張って!」
の声。
展開、早っ!!?
この人もう打席に入っちゃってますよ。
しかもすでにバッティングカウント。
そしてたいして励ます間もなく、10時35分に出産。
このまえ王子を小児科に連れて行った時の方が、時間がかかったよな。
安産なので良い事なんですけどね。
しかもこの大事な日に合わせるかのように風邪を引いていたことも相まって、出産に立ち会った感動を得る隙を与えてもらえませんでした。。。
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